ラストリゾートの解説にも満たない何か

ラストリゾートは曲を聴いて連合ソングやんけ!ってなってモーションを探し始めました。そしたら、そのモーションの美しいこと……
これは定点カメラでモーションを堪能してもらおうと思って、あえて定点カメラで作りました。一瞬アップになる以外は正面カメラのみです。
以下、歌詞解釈+α


くしゃくしゃの頭の中で考えている
十四時過ぎに開いた目がぼやけてる
嗚呼またやって来た今日に舌打ちをして
始まる僕の最終演目

→No.294 のMr.ですね。追いつめられてくしゃくしゃの頭で色々考えているので。
14時過ぎに開いた目=みんなが起きているときに今の今まで眠っていたってことなので、影が薄いと思ってた?とも何となく重なりますしね。
それでまたやってきた窮地に対して舌打ちをしながらも、命張ってるのがヒーローだけじゃないぞと最終演目を始めるんですよ。最終演目ってマジでラストステージですよね。
その最大の窮地であるラストステージを最高のエンターテイメントっていうのがMr.らしくて凄く好きです。余裕を装いつつ、実際は運任せっていうのもいい……

四十二度溜息とスモーク リンスー切れてたんだ
洗濯も溜まってたんだ まあもういっか
狭くなったベランダの様だ ゴミ溜めの様だ
それが僕だった

→ため息とスモークでアンリーシュドだ!ってなりました。
リンスが切れてる、洗濯も溜まっているって=自分をケアするものがない、自分を他人と接する状態にすることが出来る精神状態じゃないってことじゃないですか。つまり、自己肯定感の低下なんですよね。狭くなったベランダ~も恐らくごみ捨てが出来ていないってことだと思ったので、何とかして空間を埋めたかったり、ゴミに自分を投影してしまっていらないものでも捨てられなかったりする孤独を感じて、敵連合に入る前のイカレちまって居場所がどこにもないと思っているトゥワイスと重ねてしまいました。
けれど、今は違うのでそれが僕”だった”の理由ですね。
トゥワイスはラストでも出てくるのであえてここで終わらせて伏線みたいな感じにしてます。

さあ何処までだって行こうか 嗚呼此処までだって笑った
逃げ場の無い世界で逃避行 恐れは無いなもう無いな
歩き疲れたところで終わりにしようか

→さあ何処までだって行こうかはエンデヴァーが焦凍とかに言ってるイメージです。それに対して「過去は消えない」と此処までだって笑うんですよね。
そして、日本に向けた演説。逃げ場の無い世界だぞって、逃避行など無意味だぞって思い知らせるんですよ。荼毘にとってそれは望んだ状態であり、恐れはないんですよね。
歩き疲れたところで終わりにしようかは荼毘がエンデヴァーに甘言を囁いているイメージです。

間奏は荼毘のエンデヴァーを追い詰めるセリフで埋め尽くしたのですが、その裏には強烈なほどの俺を見てくれという思いがあるんだって表現したかったのであんな感じになりました。
俺を見てくれ 地獄の底で
ってセリフは荼毘の内面を表していて大好きですね。

愛しくて堪らないからって 飼い馴らし過ぎてぎゅっと
手を繋いだままの怠惰が こっちを見て笑った
こんなもんさと何度も笑った 憐れむ様な遠い目で

→愛しくてたまらないから傷つける、相手と同じになりたいという自分の欲望を離さずに満たしてきたトガちゃん。手をつないだままの怠惰がこっちを見て笑った=その欲によって普通の人生を送るとされる人間から後ろ指を指されるようになったみたいなイメージです。それで普通の人生を歩もうと自分を偽って、こんなもんさと何度も笑って生きてきたんですよ。自分を憐れむような遠い目で。

さあ何処までだって行こうか 嗚呼此処までだって分かった
行き場の無い世界に花束を

→そんな人生とさよならして自分らしくニッコリ笑って、好きな人の血を啜って、ちっとも不幸じゃないと生きてきたけれどキュリオスに追い詰められて死を悟る。
それで行き場のない世界で好きな人であるお茶子ちゃんになって個性を使ってキュリオスを倒す=自分らしく生きるために邪魔者は排除する=行き場のない世界と決別して花束を捧げるみたいな感じです。

何でもいいよもういいよ
見渡す限り僕だけ置き去りみたいだ

→普通じゃなくてもいいよ、もういいよと思ってる感じです。
自分だけが置き去りの世界で、死にゆく身体を抱えながらトガちゃんは皆と近づくことに喜びを感じている。その世間とのズレが愛おしくて好きです。

間奏は
仁くんが死んで自分だけが置き去りの世界で、自分が皆と何が違うのかずっと探していたトガちゃんがお茶子ちゃんと話すシーンにしました。このシーン、トガちゃんとお茶子ちゃんとの断絶を感じて辛いですよね。お茶子ちゃんみたいに涙…?ってなってほしくて唯一定点カメラじゃなくしました。

嗚呼散々だって嘆いた
もう何回だって憂いた
宛名の無い助けは届かずに
何にも無いよもう無いよ
殴り連ねた言葉と終わりに行こうか

→初めはヒーロー社会への不満を歌詞部分に持ってきてました。でも、間奏部分でヒーロー社会に対する不満を先に出して、理解できないからヒーローとヴィランだで終わらせることで歌詞部分の”宛名の無い助けは届かずに”の抱える孤独とかが伝わるかなと思って順番を逆にしました。

(続き)何にも無いよもう無いよ
殴り連ねた言葉と終わりに行こうか

→何もないといいながらも、心の奥底ではヒーローに憧れて、ヒーローに救われることを願っていた死柄木。でもそうはならなかった。だからこそ、殴り連ねた言葉と終わりに行こうかの歌詞のシーンで「あの時もし誰か手を差し伸べてくれていたら、この痒みは治まっていただろうか」ってセリフを重ねて、終わりに行かない未来もあったと示唆する感じにしてます。

嗚呼これでよかったんだって そう何度も唱えて
掴めずに消えてゆくユートピア あの時きっとねえきっと
引き返すには少しだけ遅過ぎたようだ 終わりを告げた
綺麗な日だった

→27巻です。トゥワイスにとってのユートピアは敵連合が幸せに暮らす世界です。敵連合に踏み込んで、トゥワイスとしての生に幸せを感じてしまったから、引き返すには少しだけ遅すぎたんですよね。
27巻読んだ人には共感してもらえると思うのですが、終わりを告げたときは紛れもなく綺麗な日だったと思います。言葉は不要……感じてください……


概要爛にも書いたのですが
ラストリゾート(英語:Last Resort)とは、「最後の手段」、「切り札」、「最後の拠り所」という意味で、他の手段が全て無くなり最後に残された手段のことである。(Wikipediaより引用)
なんですね。
これ、まさに敵連合の皆にとっての敵連合という居場所を指していると思いませんか。
敵として生きるまでに追い詰められた人間にとっての最後の手段を振るう場所であり、切り札であり、最後の拠り所なんですよね。

めちゃくちゃどうでもいい小ネタなのですがエンドカードの死柄木の周りに飛んでいるのはよく見ると手で模したカラスになっています。元動画の絵のオマージュですね。

あと、ニコニコのコメントの方で演出好きって言ってくださった方がいて嬉しかったです。ステージを使わずにどう演出しようか考えるのが楽しかったので……
それと、トガちゃん二人を見てるのにデクとお茶子はトガちゃんを見ないってあって、意図してなかったのですがホンマや!と膝を打ちましたね。ナイス解釈。